Stellar Interlude

The show must go on!

【ミュージカル】黒執事 -Tango on the Campania-

ミュージカル黒執事、通称「生執事」3日目、観劇して参りました。 熱が冷めないうちに、感想を。 ※ネタバレ極力回避ですが気にする方はブラウザバック推奨

生執事を映像で見たことはありましたが、まさに生で見るのは初めてでした。

今までは日程など諸事情から行けなかったので、今回冬休みということもあり先行でなんとかチケットを取れました。

連日満員御礼の超人気作品なので、チケットが取れたのは本当に良かったです。

立ち見までぎっしりの作品を見るのは初めてです。

 

主な俳優さんたちはテニミュに出演していた方など人気・実力を兼ね備えたいわゆる「イケメン」揃い。

古川セバスは言うことなしの悪魔です。悪魔的な色気と妖艶さがたまらなく美しい。

それでいて声量も常に維持していて、殺陣のあとでもスマートなのがセバスたる所以のようにも思います。

 

シエルは子役の内川蓮生くん、今回が2回目の生執事のはずです。歌がうまくて、声変わりする前しか出せない本物の少年声で大好きです。

すっっっっっっっっっっっっごく可愛い。好き。

 

女の子はあまりいませんが、リジーが14歳の子だと知って衝撃でした。それで男性客がちらほらいたんだな、と納得。

涙出るほど可愛くていじらしいのがリジーらしかった。殺陣も必見です。ドレス姿で二刀流は惚れる。

 

ミッドフォード家のメンツは全員殺陣があるのでとにかくかっこいい。お母様が宝塚出身というのも納得で、姿勢がかっこいい。

 

スネークが声色を使い分けるのもうまく、俳優さんの凄さを実感。ソロの歌唱がないのは残念ですが、いつか見れると期待してます。

 

死神たちはアクションパート多めですが、今回もロックな曲でギラギラ攻めてきました。

グレルのぶっ飛んだところは原作・アニメのイメージそのままで、歌も安定して上手いのが頼もしかったです。

ウィルへの愛は健在。

ロナルドは今回初登場のはずですが、母親は一目惚れしてました。多分アニメから好きらしいですが。

それもそのはずで、歌の上手さと身のこなしと、チャラさの中にも悲哀があるあたり、たまらなくロナルド。

ナンパしてほしい死神ナンバーワンですね。

そしてラスボス、アンダーテイカー<葬儀屋>は安定の和泉宗兵さん。

立ち居振る舞い、卒塔婆さばき、デスサイズさばきはアンダーテイカーそのもの。

笑い声もさることながら、難しく変則的な歌唱パートは和泉さんだからできることだと思います。

死神派遣協会(アンサンブル)さんたちのダンスもキレッキレで、メガネが似合う。

死神はいいぞ。

 

アバハンのおかげで全体の重さが和らいでいるので、やはりあの二人は最強のコメディリリーフコンビ。

アドリブ感とコントのような軽い台詞回しが小気味よかったです。

ロナルドとの絡みは特に好きです。

 

生執事の恒例になりつつある(?)、ドルイット子爵のパート。

やっぱりヒデ様(佐々木喜英さん)の独擅場でした。大好き。

子爵はほんっっっっっっっとうに美しい。存在がもう崇高。でもゲスいことばっかりしてるヤブ医者

ギャップ萌えというか私が医者好きなのか何なのか、とても良かったです。生で会いたかった人ナンバーワン。

ドルイット子爵のダンスフロアと化したソロパートは手拍子ありの、大盛り上がり。楽しかったです。

 

原作・劇場版アニメともにきっっちり予習してからの観劇でしたが、初心者でもわかるような説明パートも挟まれていたのが好印象。

水の中のシーンをどう表現するのか、も気になっていましたが、舞台の前に薄いスクリーンのような幕を垂らし、そこに映像を投影するという工夫でした。

こういう細かい技術面を学べるのも舞台の魅力です。

赤坂アクトシアターは立派な劇場なので、当然ライト周りや舞台周りもミュージカルに最適なつくりで、真ん中の端っこでしたがよく見えました。

 

とにかく言葉が出てこないほど素敵で、美しくて、壮麗で…

黒執事という作品が私の「好き」の原点なので、生執事もやはり「好き」が詰まった作品でした。

パンフもじっくり堪能したいと思います、また次も行けるように頑張らなければ。

 

4月は超会議、6月は文化祭、7月はスタミュミュ2(どれも仮の話ですが)とイベントが盛り沢山なので、受験生という職務を忘れないようにしつつ、それでも「好き」をものにできるように。

 

ミュージカルはいいぞ!!!!!!!!!!!

 

【追記】

今回は「フェニックス」ポーズが見どころでした。

というのも、内川くんがふらついたりする微妙な「ノイズ」がミュージカルという場でしか生まれないものだからです。

 

私がなぜ2.5次元の舞台を積極的に見に行くのか、というとやはりこれはその「ノイズ」感。

アニメや漫画の中ではキャラクターが「完全な」姿でしか描かれません。当然ではありますが。

しかし、生の舞台・ミュージカルは別です。

場合によって役者さんがアドリブをきかせたり、こけたりふらついたり、ちょっと噛んでしまったりといったノイズが生まれます。

これだけは他の媒体で絶対に再現できないことです。

 

2.5次元作品は少なからず原作を補強する・ふくらませるという役目を負っているのではないか、とも思っていたり。

まずモノクロの漫画があって、そこに色がついて、声が付けばドラマCD、それに動画が付けばアニメになり、さらに作画枚数が増えたら劇場版、最終的に生の舞台や実写化につながる、というのが最近のスタンダード。

実写化には賛否両論がありますが、上手く行けばそれはファンにとってかけがえのない形だと思います。

今のところ、自分が見に行った舞台はすべて大満足でした。

 

漫画・ドラマCD・アニメ・劇場版・舞台or実写というのは別レイヤーであっても、結局ひとつの作品として帰結する、そんなのが理想だと思ってます。

 

いつか、その、作る側で関われたら幸いですね。

 

長くなりましたが、これにて追記を終わります。