【感想】サンセット大通り【03/26・昼・安蘭&松下ペア】
ホリプロ主催のミュージカル「サンセット大通り」行ってきました。
今回観たのは安蘭けいさんと松下優也くんの回です。(ダブルキャスト)
2020-03-26昼、「サンセット大通り」。
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年3月26日
フォーラムで生オケは最高でした、10年以上憧れの優也くんや平野綾さんを拝めたのも良かった。
何よりも、もっくんが美しくって素敵で……安蘭さん出てくると空気が変わる感じとか、また改めて書きます。 pic.twitter.com/6eCgt8SFuC
状況が状況なのでもちろん様々な対策を行った上での上演でしたが、本当に素晴らしかったです。
ちなみに私はもっくん(太田基裕くん)の先行で行かせていただきました。
以下ネタバレを含むのでご理解いただけた方のみ御覧ください。
とはいえストーリー自体は映画にもなっているので割愛します。
メインキャストについて
まず安蘭けいさん。
流石宝塚の元トップスター。
出てくるだけで空気が変わる。
安蘭けいさんの役であるノーマ・デズモンドはいわゆるめんどくさい女性にあたるようなマダムではありますが、かつての大女優という設定なのにどこかピュアで、乙女チックな感じが可憐さすら感じさせました。
めんどくさいのに憎めない感じ。
若いジョーに対しての真っ直ぐな愛とか構われない寂しさとか全部ぜんぶ、つらいくらいに尊いものがありました。
圧倒的な歌唱力はもちろんですが、立ち姿だけでもセットが霞んで見えて、これがスターのオーラなんだなと……なんだか鳥肌モノでした。
次は松下優也くん。ほぼほぼ出ずっぱり。
生執事のセバスや黒執事のEDを歌っていた時代を知っているオタクなので感慨深かったです。
憧れの人が憧れたときよりずっとずっとレベルの上がった歌に、踊りに、どれも余裕を感じさせるほどで、夢みたいでした。
ジョー・ギリスの若気の至り感というか、売れないけど一生懸命で男前だからモテるようなどうしようもない感じが最高で、マダムもベティも惚れるのが分かる感じ。
アフタートークで関西弁バリバリなのも好感度高かったです。
彼の歌う「サンセットラバー」っていう歌詞の入る曲とっても好きです。
そしてベティ役の平野綾さん。
彼女こそ本当に憧れの人で、涼宮ハルヒを知るオタクとしては感慨深いどころではなく、歌声の音圧と真っ直ぐな声に来たぞ…!という感じがしました。
とびっきりキュートで可愛いベティでした。
アーティ(もっくん)の恋人として出てくるので推しが推しと!!!!というのも贅沢でしたが結局ジョーのところにいくという、2幕にアーティ全然いないからそうだよね…と思いつつも本当に素敵でした。
最後にもっくん(太田基裕さん)のアーティ。
アーティめっっっっちゃいいやつ。結局ジョーには彼女取られるし2幕全然いないし。
それなのに程よく悲哀がありつつも明るく友人として最高のポジションにいるのが伝わってくるからもっくんってすごい。
それにしても美しいし歌もうまいし芝居も素敵だし……ってただのオタクだからちゃんとした感想がかけなくてごめんなさい。
でも彼の笑顔と楽しそうなお芝居が観られたことに救われました。
この機会をくれた彼に感謝です。ありがとうございます。
作品について
メインからアンサンブルまでキャストの方々が素晴らしかったのはもちろんですが、セットや衣装も豪華絢爛でまさに映画の世界でした。
作品自体、映画の世界の栄枯盛衰を描いたもので、レトロな雰囲気とか悲哀とか、どこか物悲しい雰囲気も漂ってはいますがそこに立つ人々の明るさとか夢を見る気持ちとか、儚いからこそ美しいという舞台の哲学とも一致する部分が多かったように思います。
特にこんなご時世なので、舞台の儚さとか一瞬の煌めきとか、色々なものが相まってちょっと泣きそうになるくらい、美しかったです。
何より生オケがつくのが素晴らしい。
もともとちょっっっっとだけ音楽やってたので(やめたわけでもない)ので、オーケストラで推しが歌ってくれるのは本当に嬉しかったです。
(……まあ私ピアノ弾きなのでオケにはあんまり関係ないけど……。)
アフタートークでも安蘭さんがおっしゃっていたのですが国際フォーラムCの音響はやっぱり素晴らしくて、そんな場所だからこそできる作品だとも思いました。
先程書いた4人のメインキャストによるアフタートークの話を少しだけすると、もっくんが優也くんに「2幕で俺のことどう思ってるの??」的なことを聞いていたのがめんどくさい彼女ムーブで良かったです。
もっくんそういうとこある。
本当に贅沢なお時間でした。
千秋楽が早くなってしまったことは悔しいですが、どうかきっと、このメンバーで再演などしてもらえたらなと思っています。
ではまた。