【感想】ミュージカル「ヘアスプレー」【9/22・夜】
昨日は渡辺直美さん主演のミュージカル「ヘアスプレー」観劇しました。
もちろん目当てはリンク役の宏規くん。
ネタバレも今更だとは思いますが、演出などついてもに触れるためご理解いただける方のみご覧下さい。
Twitterまとめ
ヘアスプレー来てます
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2022年9月22日
1幕終わったけど明るい楽曲に対してめちゃくちゃ重いテーマなのでなんと言うべきか難しいな pic.twitter.com/nKVEFEdqqd
終わった、めちゃくちゃ良かった
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2022年9月22日
ヘアスプレー、差別がテーマだからかあんまり軽率に色々言いにくいのだけど、それを抜きにしても作品として凄く良かった、なんというかまさしくブロードウェイミュージカル!って感じ、アメリカ行ったこと無いからアレだけど
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2022年9月22日
というかそもそも差別が身近ではないから完全に理解することは無理なんだよな
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2022年9月22日
感想
やっぱりこの表現が適切かどうか悩みますが、ミュージカルとしてとても楽しかったです。
ヘアスプレーのような作品が生まれた背景には過酷な人種差別の歴史があったと思うと「楽しかった」で済ませていいのかはわからないのですが……。
ポップな音楽と明るく楽しく元気なダンス、そして華やかな衣装と60年代アメリカのいいとこ取りのような雰囲気でとても良かったです。
楽曲構成もシンプルというか同じメロディーが繰り返し出てくるのでお客さんも乗りやすく、手拍子などで一体感が楽しめるのも良かったです。
私自身はブロードウェイミュージカルよりもウエストエンド生まれの作品を好んでみてきたので結構新鮮でした。
ウエストエンド生まれのミュージカルは全体的に重厚で音楽もかなりこってりした感じでドラマチックなのが売りですが、ブロードウェイ作品はポップで明るく、派手なセットにダンスが中心という同じミュージカルでも全く違うなという印象です。
今回は人種の違いをどう表現しているのかも気になっていましたが、メイクやファッション、ダンスの違いなど、様々な要素によって表現していて、実際に演じる人のルーツによらない表現なのは良かったなと思います。
勿論、ミックスルーツ(ハーフ)の役者さんも起用されていますが、いい意味でそれが強調されていないのが良かったです。
渡辺直美さんを生で観るのは初めてでしたが、主人公・トレイシー役に相応しく本当にキュートで、そこに居るだけで周りが明るくなるような雰囲気や魅力があり、彼女がやるからこそ意味のある作品だと思いました。
そもそもあの高さのハイヒールで踊り続けられるのはかなり鍛えていると思いますし、ポップな楽曲に合う、明るくよく通る声で歌唱もセリフも非常に聞きやすかったです。
そして我が推し宏規くんはリンク役。
Greaseなどと同じく、かっこいいのにちょっとお馬鹿で単純で、でもすごくいいやつ、というアメリカンなイケメンのテンプレ(?)がやたらと似合う。
バレエの経験を活かした見事なジャンプに回転に、キレのあるダンスと彼のダンサーとしての一面をしっかり見られる作品でした。
ソロ曲は2〜3曲ぐらいだったと記憶しているので本当に数えるほどですが、それでもしっかり見せ場がありました。
以前と比べると段違いに声も出ていて、声量も安定しているので流石だなと。
この先の作品もほんっっとうに楽しみです。
印象的だったのは上口耕平さん演じるコーニー・コリンズ。
とにかくダンスがキレッキレで、スタイルが良くて、滑舌も素晴らしく聞きやすい。
プロの司会者としてのリアリティがすごかったです。
あと個人的に好きだったのは親友ペニーの彼氏になるシーウィード(平間壮一さん)。
アクロバットがすごいのもそうなんですが、キャラクターとしてすごく好きでした。
彼女を助けに行くところとかめちゃくちゃ王子様じゃないですか……。
あの中では多分ぶっちぎりでいい彼氏(というかいい旦那さん)になるタイプ。
久々にミュージカルらしいミュージカルを見られて楽しかったです。
ではまた。