【感想】The Brow Beat Live Tour 2020 “Adam” Zepp Diver City(TOKYO)【1/10・ツアー初日】
「The Brow Beat Live Tour 2020 “Adam”」、ブロビの2020年Zeppツアー初日行ってきました。
試験期間だったこともありギリギリまで悩んだのですが、Twitterでご縁があって行けることになったので行ってきました。
筆者はこういうバンドのライブに行くのは初めてでした。
もちろん一般的な音楽フェスにも行ったことはないので、オールスタンディング耐えられるのか??から若干の不安はありましたがもうそんなことどうでもいいくらい最高でした。
めちゃくちゃ楽しかったです。
怒涛の2時間半だったのでネタバレというほどのことは書けないのですが念の為ワンクッション置いておきます。
そもそもブロビって何だ
多分このブログに辿り着く人はだいたい舞台・ミュージカル関係のフォロワーさんかあるいはTwitterで繋がっている普通の知り合いだったりすると思うので一応説明。
The Brow Beat (通称:ブロビ)は刀ミュで加州清光などを演じる俳優・佐藤流司くんのバンドプロジェクトで、ここでの流司くんは「Ryuji」です。メインボーカル。一部の曲では作詞作曲も行っていたり。
プロデューサーは「PENICILLIN」「ライチ☆光クラブ」など色々なところで有名なHAKUEIさん。御年50歳だそうですがそうは見えないめちゃめちゃ美人でかっこいい方です。Ryujiより高めの歌声の色気が凄い。作詞にもかなり携わってます。また全曲ではありませんが、一部でRyujiとのツインボーカルも務めてます。
アレンジャーとしてあの有名なtatsuoさん(一般的なグループだとももクロや金爆などにも関わってます)が主に携わっていて、聴けば好きな人も多いような。そんな気がします。
他にも有名なV系の方やミュージシャンの方が多数関わっていて、もしかしたら今の30代くらいの世代には刺さる、かもしれないです。
もう分かるかと思いますが、いわゆるヴィジュアル系ロックバンドです。
ちなみにRyujiはインタビューなどで好きなバンドを聞かれるとよく「the GazettE」を挙げているので、そうしたバンドが分かればついていけます。
かくいう私も「黒執事の主題歌を歌っていた」という理由でシドとthe GazettE、そこからTwitterでの知り合いに布教されて(今度「凍結」してしまう)R指定やPlastic Treeなどを教わってこの世界を知ったという経緯があるので、なんとなく親近感のようなものを感じて、このバンドに興味を持ち、聴くようになったというところです。
(私がそういうの好きだっていうと意外だっていう人とわかるっていう人がいるのはなんでなんでしょう。リアル中2のときのバイブルが黒執事だったので悪く言えば厨二病、よく言えば最高にかっこよくて退廃的で美しい世界が好きなんです)
そもそも流司くんに落ちたのは前回の単騎オーラス参戦してさときよ(彼の演じる清光)に絆されたからにほかならないんですが、それを話すと長いので割愛。
これでもみてください。
そんなわけで俳優としての顔しかほぼ知らず、楽曲も音源でしか聞いたことがないのになんだか行かなきゃ後悔する気がして飛び込んできました。
冒頭にも書きましたが本当に行ってよかったです。
参考動画
The Brow Beat「L.R」【OFFICIAL MUSIC VIDEO [Full ver.] 】
The Brow Beat「ヤタガラスの影踏み」【OFFICIAL MUSIC VIDEO [Short ver.] 】
The Brow Beat「Snow White」【OFFICIAL MUSIC VIDEO [Full ver.] 】
The Brow Beat「睡蓮」【OFFICIAL MUSIC VIDEO [Full ver.] 】
The Brow Beat「unlost」【OFFICIAL MUSIC VIDEO [Short ver.] 】
The Brow Beat「アイリス」【OFFICIAL MUSIC VIDEO [Short ver.] 】
The Brow Beat「Black & Black」【OFFICIAL MUSIC VIDEO [Short ver.] 】
The Brow Beat「睡蓮」【OFFICIAL MUSIC VIDEO [Short ver.] 】
楽曲関係
【Amazon.co.jp特典あり】Adam(プレス限定盤C)(L判ブロマイド付き)
- アーティスト:The Brow Beat
- 出版社/メーカー: TAMULA
- 発売日: 2020/01/01
- メディア: CD
Twitterまとめ
いつもの。
舞台は散々見に行っててもライブは数える程なので今日は謎にスリルがある、そして行ったことのない箱、迷子にはなりようないけどさ
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年1月10日
物販間に合ってしまうなこれ(いいけど)
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年1月10日
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年1月10日
今になって体力のNASAが心配になってきましたがまあやるしかない
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年1月10日
とりあえず現場は飛び込まなければわからないから
体力と時間が必要そうなものは今のうちに片っ端から参戦しておくことにしました、これが今年やるべき事かもしれない
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年1月10日
推しの直筆おみくじ引いたら大凶なのむしろ凄いし私は大凶めっちゃ引く
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年1月10日
死ぬほど寒いぞタオルなきゃ死んでた(待機列)
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年1月10日
宗教めいててなんかすごい現場に来てしまったようだ……厨二病なのでなんというか、わかりみが深い
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年1月10日
柵確保したので死なずに済みそう
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年1月10日
ドリンク引き換えるヘマをやったので重い
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年1月10日
よく飲むもの:500円のいろはす
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年1月10日
そういやツアー初日だから何もわからんのよな
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年1月10日
さっきおわって帰るところなんだけど
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年1月10日
めっっっちゃ楽しかった
Ryujiこと流司くん率いるブロビのツアー初日参戦してきました。
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年1月10日
こういう現場は初めてだったんですけどもう、本当に、めちゃくちゃ楽しかった。
音楽はもちろんだけどMCも面白いし客層ゆえに安全だったので。
また機会があれば是非。 pic.twitter.com/B89YQ8SCSq
あーーーなんかすっごいふわふわした感じ
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年1月10日
現実味がなかった
純度の高い非日常を浴びられた、カタルシスとしては最上級
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年1月10日
バンドのライブはやっぱり凄いな、人間のライブにほぼ行くことなく生きてきたのもあるけど、とりあえず飛び込んでみて良かったなという話
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年1月10日
ロックなのに文学的というね
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年1月10日
戦利品
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年1月11日
パンフヤバいぞ…… pic.twitter.com/mF2rt4T69H
雰囲気とか
客層はやっぱり俳優としての彼を推している層がほとんどだからか、10代もいれば40代以上のお姉さんたちもいて、バンギャスタイルの人たちは髪色からファッションまでめちゃめちゃ気合入った人もいたり。反対に私みたいな比較的一般人、あるいは社会人で会社からそのまま来たような人たちは普通の格好で、気合い入れた格好じゃないと浮く!なんてことはなかったです。
それと前方は結構きつそうでしたが、私がいた真ん中より後ろはぶつかるようなきつさはなく、初心者や体力に自身がない人、接触するのが苦手な人でも気軽に楽しめる雰囲気で安心しました。
しょっちゅう事故の話を聞いて恐れていたモッシュとかダイブもなくて、周りに迷惑をかけるほど激しく暴れる人もいないので、初めてでも大丈夫でした。曲に合わせてノるのが基本。
腕はめっちゃ疲れるけど3時間ペンラ振り回せるアイマスPにはまあなんとかなる。
そうしたところは普通のロックバンドとは違うような気もしますが、女性客だけでなく男性客も普通にいて、それぞれ自由に楽しめる感じだったのは好印象でした。銀テとかもなんだかんだ分ける人がいたり、言われているほどマナーが悪い印象はなかったです。
MCもうまくて、お客さんと絡みつつもきっちり企画を進めたり、バンメンをいじったりと流れもスムーズ。何より話が面白い。
彼の世界観ってロックなのに文学的で、ユーモアもあるから好きだったり。
地頭の良さとか育ちの良さというか、ぶっきらぼうに喋ってもイヤミがなくて爽やかで、それでいてヴィジュアル系らしい世界観は壊さないところが凄いんですよね。
雰囲気とか会場の印象はこれくらいにして。内容についての感想です。
感想
もう何度も言ってるけどめっっっっっっっちゃ楽しかった。
なんだコレ。
爆音、閃光、絶叫、最強。
衣装は最初、MV「ヤタガラスの影踏み」で着ている和装アレンジ、それからMC中に早替えで「L.R」の片腕出しの衣装で戻ってくる感じでした。
曲のこととかいちいち書けるほど正直覚えてないです。
もうものすごい衝撃で、なんだか夢のようで、現実味がひとかけらもなくって、そんなふわふわした感じで、まさに夢中という言葉が的確。
OP映像は物語仕立てで、今までのアルバムのリード曲とかコンセプトを振り返った上で今回の「Adam」に導入するのが面白かったです。
結構シュールかつシリアスな感じで始まるのでざわついてましたが、なるほど??という感じ。
かといって、ライブ全体でそのOP映像の伏線が拾われたかというとそれだけではなくて。
バンドの楽曲とかコンセプトに通底する「死生観」のひとつとして「Adam」なんだろうな、と思わされたのがOPの意味だったように思います。
「死生観」といえども、今回はどちらかというと「誕生」とか「再生」に寄っているのかな、と思ったり。
曲でいうと「灯篭流し」や「睡蓮」があるあたり、やっぱり死なんですがほかはそうでもなくて。
コンセプチュアルなバンドだとは思いますが、過去のアルバムからも盛り上がる曲は要所要所で披露されたりと、全体の盛り上がりやMCの都合、またデスボやシャウトの使い所をみて構成されているあたり、ストーリーベース(ミュージカルなど)のあるセットリストとは違うロジックが垣間見えて面白かったです。
「リハで声がかれた」曲と言いつつデスボにシャウトに全部やってのけて、しかも一人でずっと歌っておいてMC回しながらバンメンの準備時間作ったり、体力どうなってるの……。
そんな中で最初に「今回のライブはハードだからついてこれるか」みたいな煽りもあり、その余裕というか不敵さが本当にかっこいい。
曲間もダレる暇すら無いスピードでやるし、次々押し寄せてくる波のような激しさで、文字通り怒涛の2時間半でした。
というかアンコールが30分くらいあったのは意外だったんですが、そんなもんなんでしょうか、ちなみにダブルアンコール。
アンコールは4曲ぐらいと楽しいMCでした。
MCの内容は結構覚えてるんですが、どこまで書いていいかわからないので一旦黙っておきます。
でも、2020年どうしたいか?みたいな話や新年らしい話題が多かった印象です。
語り口はいつものブログみたいな淡々と謎に面白いこと言ってるっていう、好きな人にはたまらないアレ。
なんだろうな沼ですよね彼の話。
バンメンの皆さんもいじられてタジタジでした。それもまた面白くて、終始和やかなのも良かったです。
あ、あと最初に「Official髭男dismで〜す」って登場したのは面白かったです。
有名ですよね〜〜ってローテンションというか他人事というか謎のふわっとした感じが可愛い(?)
おみくじに関して、神様を信じる方じゃないとはいつも彼言ってますけどRyujiは「Ryuji is God」だそうです。自分が神だから……理論。暴論だけどなんかいい。ファンからしたら間違ってないから面白いんだけど。
まとめ、のようなもの
ヴィジュアル系の現場の作法とかそういうものはほぼほぼ素人で、ただ彼のやってること、やってる曲が好きだからというので行きましたがめちゃめちゃ楽しかったです。
俳優現場行きまくってるのにライブは初めてっていうのも不思議ですが。
そもそも好きなキャラを演じている人を好きになったとして、その上でその人のやっている音楽活動が自分の好みに合うものって滅多にない、いわば奇跡みたいな確率だと思うんです。
だって刀ミュで言えば他にも音楽活動やってる人、例えば石切丸(つばさくん)、小狐丸(北園くん)、堀川くん(奨悟くん)、膝丸(あきらくん)とかいっぱいいるわけで。
それでもその誰でもなく、自分の最推し(清光)を演じる彼が自分の好みにあうジャンル、しかもめちゃくちゃかっこいいV系の活動してるなんてほんとに、僥倖という言葉はこういうときのためにあるんじゃないでしょうか。
音楽業界、特にV系は衰退してるなんて言われてますけど、まだ色々やり方があるんじゃないかという可能性も感じました。
今の時代かっこいい人自体は多くて、メイク技術とか道具も進歩してるし、メイクした男性が好きな人も多いはずなんですよ。(私は割とそう)。
だからこうした時代にこそ、彼みたいにセルフプロデュースができて、俳優という一般にも膾炙した表現手段、表現の場を持ちながら、こうした歌の世界でも表現できる人がこれからキーマンになるんじゃないかと思ったり。
素人の目でもわかるくらい、本当にオーラがあるしめちゃくちゃかっこいいしカリスマってこういう人をいうんだなと納得させられる説得力がある。
次も機会があれば是非現場に行きたいと思います。
今年は初めての現場でも臆さず飛び込む一年にします。
ではまた。