Stellar Interlude

The show must go on!

【感想】朗読劇「いつもポケットにショパン」【6月15日・夜公演】

今日はくらもちふさこさん原作の朗読劇「いつもポケットにショパン」観劇して参りました。

色々な役者さんが演じることがこの朗読劇の目玉でもありますが、私が観たのはもちろん推しこと北川尚弥くんの出演回(楽日)です。 お相手はルパパトの工藤遥さんということで、その人気や知名度にビビっていた……というのが本音ですが、今は色々な意味でほっとしています。

ネタバレになる可能性があるので、一応、お気をつけ下さい。

会場は新国立劇場・小劇場。初台の駅直結で、雨でも大丈夫でした。

朗読劇にピアノの生演奏という豪華仕様。推しのおかげで良席とあって、とてもいい条件で見ることが出来ました。

内容は少女漫画原作ということで、よくあるといえばよくある「音楽を巡る愛憎劇」からの「救い(=愛?)」というような、そんな筋書きです。

原作未履修なのでなんとも言えませんが、物語自体に意外性はなく、うんうんと納得しながら話を追っていました。

ピアノの生演奏の迫力は流石のもの。 推しの芝居も会うたびに上手くなっていて、なんとも言えない感動というか安心感。 工藤さんのオタクには「誰??」扱いされていてもおかしくないのに……と思いつつ、男女両方のお客さんがいる現場は珍しかったので、推しにとってもいい機会だったのかな?と思ったり。

とはいえ、ピアノをやっていた(今も一応やめてない)立場としては、素直に楽しめなかったのも事実。 ピアノだけじゃなく、音楽、そのほか芸術全般に関わったことがあったり、関わっている友人知人がいるとかなりつらいところもあったり。

今作でもやはり「才能に嫉妬して云々」「天才と努力家」「ピアノを続ける・やめる」「無理をして二度と弾けなくなる」、そんなフレーズが何度も何度も出てきて。

自分が決してショパンを弾こうとしなかった理由もなんとなくわかったりして。 練習しないと殴られるとか、叱られるとか、そういう痛みもあまりにも強烈で。

それほど迫力のあるお芝居だった、といえばそうなのですが、まあまあ刺さるものがあってつらくなりました。

でも、最後はきちんときらきらと眩しい、少女漫画らしい終わりだったので救いがあったのかな、とも。

今回はとにかく尚弥くんの成長ぶりを見られたこと、過密スケジュールの中でここまでものすごいものを見せてくれたこと、そういうところが一番の感動でした。

きっと漫画を読むには私はつらすぎるので、こうして朗読という形で出会えたことも良かったです。

次の現場は刀ステ大阪までお預けですが、とにかく目覚ましいスピードで進化している推しから目が離せないと改めて思いました。

では。