【感想】舞台「DECADANCE」【2/1 夜・東京楽】
昨日はサンリオエキスポのあと、最早お馴染みとなったEX THEATRE ROPPONGIで西田大輔さん率いるディスグーニーの舞台「DECADANCE」東京千秋楽を観てきました。
行ったきっかけは、映画「HiGH&LOW THE WORST」を観て小田島(塩野瑛久くん)に母親がハマったことと、演出家の西田大輔さんによるドラマ「Re:フォロワー」での塩野くんのお芝居を観てというのが主だった理由です。
私もオスカーの俳優さん、ひいては表参道Xの俳優さんのことは他舞台などで存じているのでいい印象があり、それもあってあれよあれよという間にズブズブとハマりとにかく一公演だけでも、ということで東京楽に参戦しました。
DECADANCE東京楽来た pic.twitter.com/MNr846qvtw
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年2月1日
休憩時間なんだけどやっぱり凄いな面白い、あっという間だ
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年2月1日
DECADANCEめっちゃ楽しかったのでまた感想書きます
— 江戸川 櫻 (@edgarsakura) 2020年2月1日
毎度ながらネタバレあります、ご容赦ください。
あらすじ(?)
「太陽の子」と呼ばれるテイラー(塩野瑛久)を中心に、4人の幼馴染とヒロインとなる幼馴染の妹(アンナ)が繰り広げる革命の物語でした。
世界観設定としては、暴虐な王家があって、それに対して革命を起こそうとするいわゆる「中世ヨーロッパ風」でした。
細かいことを書くと長くなるのでざっくり。
ある時幼馴染である4人の少年とそのリーダー格の男が城に忍び込んで「冒険」を行い、地下の牢屋へたどり着いたところ「あるもの」を目撃してしまう。
少年たちは「あるもの」に関する秘密を共有することになるが、大人になるにつれて互いの立場の違いや状況からバラバラになり……というのがお話のイントロです。
こう書くとオタクにとってはありがちな、よく見る展開かもしれませんがこれを演劇でやるから面白い、という感じです。
配役
【子供時代に冒険した幼馴染4人組とその妹】
- テイラー (塩野瑛久)
…太陽の子、主人公、天文学者。事故ではあるが「人を殺した」過去がある - マリウス (長妻怜央)…月の子、王子
- バサド (小南光司)…道化師
- ジェンバ (猪野広樹)…情報屋、ヒロインであるアンナの兄
- アンナ(白本彩奈)
【革命軍】
- ユベール (村田洋二郎)…4人組に兄のように慕われる、冒険にも同行していた
- ダナエ (片山萌美)…ユベールの妻、剣の腕も立つ強い女性だが…。
- グリーン (菊池修司)…ダナエの弟、姉さん大好き
【王家】
- マリウス
- エリシア (田中良子)…王妃
- 王 (谷口賢志)…他所の国からやってきた
- カヤル (中村誠治郎)…マリウスの部下、剣も使うが長物も使う(かっこいい)
- オルタンシア(尾崎由香)…騎士団長。中の人はけもフレのサーバルちゃん。
他にもたくさんいるんですが感想を書く上ではこれだけわかれば読めると思うので一旦割愛です。
というかもっとわかりやすく図示してる方がいたのでリンクしておきますね
デカダン、私はまた見に行くんだけど、1回しか行けない人絶対大変だから相関図作ってみたよ!よかったらみなさん予習にお使いください…!
— さぶちゃん (@cae_eee) 2020年1月27日
※相関図は観劇前のものです。生放送等の事前情報を参考に作りました。(相関図は観劇後に変化します…)#デカダン pic.twitter.com/TSidNFtASC
感想
そんなの面白かった!!に尽きるんですが、それではあまりにも芸がないのでもう少し具体的に書きましょう。
お芝居というところでいうと、猪野広樹くんやっぱり凄い。
殺陣はもちろん、幼馴染の前と兄としての顔、そして戦うときの顔、どれも違うのに同じキャラクターだという芯が通っているのが本当にかっこよかったです。
お芝居について上手さを褒めることのなんと難しいことか。
長妻怜央くんはもともとが明るい子なので、こうした暗めの役どころは意外でした。
お芝居はまだまだこれから、という感じで、これだけの錚々たるメンバーがいる中では手放しに上手だ!!という言葉で褒めるにはまだ早いような、もっと進化するんじゃないか、と思ったのであの持ち前の明るさが活かせる役を観てみたいと思ったり。
頑張っているのはわかったのでJr時代を知る元ジャニヲタとしてはよかった、という安堵感。
小南くんはあんステなどのイメージはありましたが、お芝居を観たことはなかったのでどうかなと思っていたらまあかっこいいのなんの。
ちょっとチャラくて残念な道化師と思いきや結構なキーマンになっていたり狂言回しだったり、なんとなく裏がありそうな役が似合うのかもしれないです。
好演という言葉がぴったりだと思います。
塩野くんは文句なしです、そこにいるだけで空気が違うし存在感がある。
途中で自分のコートというか裾の長い上着を踏んでしまって転びそうになるなどなまものならではのハプニングも笑いながらクールに流すというこなれ感。
アンナに見せる優しい表情も好きですが、前半の切羽詰まった表情や過去のせいで暗澹と暮らしているところから仲間のために立ち上がるところまでの感情の表現が見事でした。
映像でのお芝居しか観たことがなかったので、繊細な演技をする役者さんだと思っていましたが舞台でもそれを活かしながら、舞台ならではの派手な殺陣やボケも「乗りこなしている」感じがしました。
好きなシーンを上げるなら王様と王妃のチェスが意味深で好きです。
というかオタクだからチェスしながら戦略めいた会話されるの大好き。
それ以外にも即位を祝うための仮装祭で謎の仮装大会が始まるところとか、シリアス7割ボケ3割ぐらいの比率だったので感情がもう行ったり来たり忙しい。
ボケのうちいくつかはパロディネタも多くて、しかも絶対円盤にできないような企業名叫んだり政治ネタ、時事ネタまでぶっこんできて舞台だからできるギリギリのところを攻めてました。
正直笑い疲れたというのが正しいのかも知れないです。
とはいえ、こんなふうにボケもふんだんに盛り込みながらもシナリオがしっかり進むのは流石西田さん、流石ディスグーニー、流石のキャスト陣、といったところ。
何故か?たまたまこれから西田さんの作品ばっかり見に行くので好みの演出家さんでよかったというのは心から思います。
めちゃめちゃ聴き馴染みのあるアニメ声騎士団長、尾崎由香さんだったんですね…という。
すぐに顔と名前が一致しなかったので申し訳ないですが、なるほどというところ。サーバルちゃん。
カテコも楽日なので全員挨拶したんですが、アンナ役の白本彩奈さんが17歳ということで時間制限があり、駆け足になったのは夜だからこそのしかたなさもあったり。
ただ、スタオベで最後のコーレス「俺達はー!」「太陽の中心だー!」が出来たので楽日ならではでした。
塩野くんが本当に眩しくて、笑顔が素敵で美しかったです。
行ってよかった。本当に楽しかったのでまた是非。
ではまた。