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【感想】ミュージカル『刀剣乱舞』歌合乱舞狂乱2019【1/5夜・埼玉楽】※バレ無し

 

はじめに (注意事項)

公式から「ネタバレ禁止」と念押しをされているので、ネタバレとなる内容については一切触れません。

 

今回はあくまで見ての感想、感じたこと、よかったところと微妙だったところ、そんな感じでごちゃまぜです。

 

良かったところを書こうとするとネタバレを含んでしまうので、若干批判的な意見に見えるかもしれませんがご容赦ください。

 

また、今後歌合をLVなどでも見る予定のある方にとっては少し先入観を与える内容になるかもしれませんので、御理解の上ご覧ください。

 

 

 

 

Twitterまとめ

 

 

 

 

全体の印象

 

らぶフェスと思っていくと大違い。

どちらかというと本公演の延長にある内容です。

 

うちわやペンライトは持ち込めますし、タイミングも一応教えてはくれますが、場所によってはあまり気にせず座ってのんびり鑑賞になる場所もあるかなぁという感じ。

 

私は今回大阪行く前の追いチケだったので200レベル注釈付きでしたが、それでもメインステージに近い方だったのと通路側に近かったおかげで楽しめた部分が大きかった印象です。

 

もっと遠くから見た方はやっぱり「豆粒だった」ということや客降りないからのんびりしていた、なんて話も聞きます。

私の席でもまあ双眼鏡無いと見えない部分はあったので、8倍より強いの持っていったほうがいいです。

 

セットも刀ミュの財力を感じさせる立派さで、これは見てもらったらわかると思います。

 

去年までのらぶフェスが2部メインだとしたら、今回は1部のミュージカルパートを膨らませたような感じでした。

 

 

良かったところ

キャラの文脈を重視していた

どういうことかというと、刀剣男士それぞれが持つ「物語」をきちんと把握した上で、それを生かした内容かつ「刀ミュ」本丸における物語の流れに沿った、つまり今までの公演という文脈があるからできる内容になったいたのは良かったです。それだけでも刀ミュでこの内容をやる意味になっていたと思います。

詳しくはまた解禁後に書きますが「このキャラはこういうテーマ」、ネタバレ回避のため関係ない男士を例に出すなら「あの人と最後まで戦いたかった、愛されていたい加州清光だからラブソングを歌う」というように、キャラ付けと一致した構成になっていたとは思います。

セットが豪華

見たらわかるので敢えて書きませんが、刀ステ本公演に匹敵するくらいいいものが用意されてました。本当です。

 

客降り、ファンサが丁寧

たまたま収録カメラが入ってたというのもあるかもしれませんが、カメラアピールにファンサ、客降りの豪華さはらぶフェスと遜色ないと思います。

背の高い子が多いからかどこでも結構見えて、ステージからもブロック単位で手を振ってくれたり、それぞれのサービス精神は素晴らしかったです。

 

篭手くんの投げキスはなんかもうこなれ感あってずるいですよほんと、いや、褒めてる、だって推しだから……。

コーレス、日替わり要素などもそれなりにはあるので、何度か行く方、また円盤特典などになっていればそれも見比べてみると役者さんの力量が見えてくるかと思います。

 

 

新しい「刀ミュ」の挑戦、マンネリ化の回避

らぶフェスのような感じで誰もが楽しめるライブイベントの形態で続けていくのも選択肢としてはあったはずですが、敢えてそれをやめて今回のような【歌合】を行ったのはかなり挑戦的だったかと思います。

 

もちろん私もらぶフェスのようなお祭り感のあるイベントも続けてほしいとは思っていますが、おそらくそれだけではどこかでマンネリ化するのも見えていて。

例えばテニミュだと「ドリームライブ」がありますがあれは毎年ではなく、シーズンごとの切れ目や演者交代のタイミングといった節目感で成り立っている部分も多く。

ただ刀ミュはキャス変原則なし、そのときの本公演に合わせてのキャスティングの上、特に今回は葵咲本紀終わってまもなくというタイミングもあり、たしかにらぶフェスにするとマンネリ化してしまった可能性も十分考えられました。

そこでこうした別の試みを入れてきたのはさすが刀ミュだな、という印象。

 

ただ、後で書きますが新しくしてしまったがゆえにまだ足りない部分、惜しい部分もかなりありました。

 

推測ではありますが、夏の合同イベント「大演練」に向けた試金石として行っているイベントなのではないかとも思ったり。

 

ここからは少し批判的なので御理解の上御覧ください。

 

 

良くなかったところ・改善したほうがいいところ

キャラごとの格差

ちょっと今回これはひどかった。

キャラによってセリフ量、出番、見せ場、バランスが悪すぎる。

もちろん役者の力量、キャラの設定など仕方ない部分があるのはわかります。

これだけの人数出てたらそれはまあ仕方ないでしょう。

でも今までのらぶフェス、また大勢という点では刀ステ慈伝もたいがいでしたがここまでの格差は感じなかったのでがっかり。

 

私はたまたま自分の推しが美味しいポジションで、それなりに役割もあって、カメラアピールももらえる子だったからまだしも……。

推しがいなかったりそこまで興味のないキャラが続くときついというのは純粋に演出と構成がいまいちだったということではないでしょうか。

 

もちろん十分「面白い」んです。でもこれは「Interesting」であって、「Amusing」の部分は足りなかったように感じます。

 

これだけのキャスト、刀剣乱舞というブランド、また刀ミュという文脈が大きくなりすぎたゆえにさばききれていないという惜しいところが目立ちました。

 

脚本家がばらけたというのもまとまりのなさ、ばらつき感に繋がってしまったのだとしたらもう少し改善の余地はありそうです。

 

「内輪ノリ」化してしまったもったいなさ

らぶフェスや日頃の本公演の2部はノンバーバル、すなわち言葉のいらないエンタメだったのですが、今回はどうしても演劇よりになったがために、日本人でも知らないこと、また外国人に見せても説明しにくいことが多く、海外輸出には向かない公演でした。

もちろん2020年は来日客が多くなるのもあり、おもてなし的な路線としてはありなのかもしれません。

ただ、「これが世界の刀剣乱舞だ!!」といって見せて、上っ面だけでなく理解を得られるかというとどうしても説明に偏ってしまい、エンタメとしてダイレクトに伝わる部分が弱くなってしまうようにも思いました。

 

パリ公演が出来た阿津賀志山異聞は「舞」「能」などを取り入れながらも、割と「雰囲気」や「海外でも有名な日本史の人物」がいたから成り立っていたと思っているので、今回のような歌合はまだ早いかなと思ったり。

 

内輪ノリと書くとあまりいいような気はしませんが、「分かる人にはわかる」楽しさといえばそれはそうです。

だからこそ、刀剣乱舞をよく知る人、推しが出ている人なら絶対に見たほうがいい公演ではあります。

一方で誰もが楽しめるエンタメとしての評価はやや厳しいものになるのではないでしょうか。

 

説明不足と文脈理解の必要性

ここまでも書いてきていますが、今までの本公演・ライブイベント全部見てないとわからない部分がかなり多かったです。

 

もちろん、上辺だけ、目に見えたものを楽しむことも否定はしませんが、それだけだとやや「??」となってしまう部分があったり、説明不足感は否めないです。

なんというか、刀ミュ本公演1部の最初にやる自己紹介とかキャラ付けを明確にする小芝居はもうちょっとやっても良かった。

わかりやすくいうと初見殺しもいいところ。

せっかく当日券出せるくらいのキャパなんだからもっと誰でもウェルカムにしたほうが……。

キャパ問題

SSAは広すぎた!!!!!!!!!!

この内容、ホールツアーくらいのほうがいいのでは。

別のホール、アリーナを見ていないのでなんとも言えないのですが、とりあえず内容とキャパがミスマッチ感。

このキャパなら、特にSSA規模でやるならガッツリライブイベントにしてしまったほうがいい……。

これに関しては大阪城ホール見てから改めて考えたいと思います。

夏の大演練が東京ドームなのが若干不安になってきました。あのキャパさばけるのか。

 

最後に

端的に言うと、行ってよかったです。

いい面も悪い面も含めて、実験的で、まだ刀ミュに可能性があることを感じられただけでも良かったと思います。

 

近くまで来てくれた兼さんもかっこ良かったので。

 

まあ、とりあえず一旦評価は分かれるかなぁと曖昧にしつつ今回はこのへんで。

 

また大阪終わったあと、そしてLV終わったあと、解禁されてからも改めて書きます。

それでは、また。